[航空交通管制のトップページ] [トップページ]


計器着陸装置
(ILS)

- Instrument Landing System -


 航空機を運行するパイロット自らで、滑走路への進入が行えるよう手助けをする装置をいいます。

 この装置は、滑走路末端から、適切な進入方向であることを示す電波「ローカライザー電波」と、適切な降下率であることを示す電波「グライドパス電波」を発射しています。
 これにより、航空機側では、それらの電波から、自機がどれくらいズレているかを計算し、その情報を着陸計器上に表示するようになっており、パイロットは常に、着陸計器上に表示される基準線と、ズレを表示している指針が重なり合うように、機体を操縦すれば、安全に着陸できる体制で飛行できているということになります。

 また、この装置の補助的なものとして、着陸までのタイミングを示す「アウター・マーカー」「ミドル・マーカー」および「インナー・マーカー」と呼ばれる電波が、滑走路末端から、それぞれ決められた位置に垂直扇型で発射されており、この地点を通過すると、それぞれのマーカーランプが点灯します。

 また、この計器着陸装置 (ILS)は、精度の高さに応じて、5つのカテゴリーに分類されており、精度の高いカテゴリーと、それに対応した航空機の組み合わせであれば、全く視界がゼロの状態でも、自動着陸できるようになっています。

[航空交通管制のトップページ] 

[トップページ]